高校英文法:無生物主語構文⑤「 S によって O は A を思い出す 」

<例文>
This picture reminds me of my childhood.
「この写真を見ると私は子どもの頃を思い出します」

<ポイント>
・主語が「手段」「条件」を表す
・目的語が日本語の主語になる
・remind が使われる

【 無生物主語構文の概要 】
日本語は『人(生き物)』を主語にすることが多い一方で、英語は『物事(無生物)』を主語にすることが多いです。『物事(無生物)』を「〜は、〜が」と日本語でも主語として訳してしまうと、『人』が主語である文に慣れている日本人にとっては違和感があったり、意味が掴めなかったりする場合があります。なので『物事(無生物)』が主語になっている英文(これを無生物主語構文と呼んでいます)を『人』を主語として日本語に訳せるようにするための単元が無生物主語構文です。

【 無生物主語構文に気付くためのポイント 】
無生物主語構文は気付けることが1番大事です。気付くためのポイントは次の2点です。

① 主語が人間や動物ではない
② 無生物主語構文でよく使われる動詞を覚える

【「 S によって O は A を思い出す 」タイプの無生物主語構文 】
このタイプの無生物主語には remind が使われます。

This picture reminds me of my childhood.
「この写真を見ると私は子どもの頃を思い出します」

この英文は This picture が 「この写真によって」[条件] を表し、reminds me of my childhood が 「私が子どもの頃を思い出す」[結果] を表しています。(「この写真が私に子どもの頃を思い出させる」とはふつう訳しません。)

動詞の後ろに O of A が続くと 「 O が A を思い出す、知る」 という関係が隠れていることに注目しましょう。( inform O of A「 O に A を知らせる」もこの関係が含まれているのですが、無生物主語構文では inform はあまり使われません )

つまり「 S によって O は A を思い出す 」タイプの無生物主語構文は、S が [条件] で V から後ろが [結果] を表している英文なのです。

・ S remind O of A 「 S によって O は A を思い出す 」
( remind 自体は「に思い出させる」という意味であることは注意 )

<その他の例文>
This song reminds me of my school days.
「この歌を聞くと私は学生時代を思い出します」

This photo reminds me of my friends from high school.
「この写真を見ると私は高校時代の友だちを思い出します」

<補足>
基本的な訳は「 S によって O は A を思い出す 」ですが、内容によっては主語に 動詞の意味を加えて 訳すこともあります。

This picture は「この写真によって」が基本的な訳ですが、「私が子どもの頃を思い出す」[条件]を考えると、「この写真を見たら」ですよね。よって、英文には「見る」に該当する英単語はないですが、「この写真を見ると私は子どもの頃を思い出します」と訳すことができます。

<まとめ>
・主語が「手段」「条件」を表す
・目的語が日本語の主語になる
・remind が使われる
・主語は、動詞の意味を加えて訳すこともある

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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