The letter made him cry.
「その手紙を読んで、彼は泣いた」
<ポイント>
・主語が「理由」を表す
・目的語が日本語の主語になる
・make・force・cause がよく使われる
【 無生物主語構文の概要 】
日本語は『人(生き物)』を主語にすることが多い一方で、英語は『物事(無生物)』を主語にすることが多いです。『物事(無生物)』を「〜は、〜が」と日本語でも主語として訳してしまうと、『人』が主語である文に慣れている日本人にとっては違和感があったり、意味が掴めなかったりする場合があります。なので『物事(無生物)』が主語になっている英文(これを無生物主語構文と呼んでいます)を『人』を主語として日本語に訳せるようにするための単元が無生物主語構文です。
【 無生物主語構文に気付くためのポイント 】
無生物主語構文は気付けることが1番大事です。気付くためのポイントは次の2点です。
① 主語が人間や動物ではない
② 無生物主語構文でよく使われる動詞を覚える
【「 S によって O は〜する 」タイプの無生物主語構文 】
このタイプの無生物主語には make・force・cause がよく使われます。
The letter made him cry.
「その手紙を読んで、彼は泣いた」
この英文は The letter が 「手紙によって」 と [理由] を表し、made him cry が 「彼は泣いた」 と [結果] を表しています。(「その手紙が彼を泣かせた」とはふつう訳しません。)
つまり「 S によって O は〜する 」タイプの無生物主語構文は、S が [理由] で V から後ろが [結果] を表している英文なのです。
・ S make O C 「 S によって O は C になる 」
・ S make O do ~ 「 S によって O は〜する 」
・ S force O to do ~ 「 S によって O は〜する、 S によって O は〜させられる 」
・ S cause O to do ~ 「 S によって O は〜する 」
The news made us happy.
「その知らせを聞いて私たちはうれしくなった」
His overwork caused him to fall ill.
「働きすぎて彼は病気になった」
基本的な訳は「 S によって O は〜する 」ですが、内容によっては主語に 動詞の意味を加えて 訳すこともあります。
The letter made him cry. は「その手紙によって、彼は泣いた」が基本的な訳ですが、「彼が泣いた」理由を考えると、「手紙を読んだから」ですよね。よって、英文には「読む」に該当する英単語はないですが、「その手紙を読んで、彼は泣いた」と訳すことができます。
・主語が「理由」を表す
・目的語が日本語の主語になる
・make・force・cause がよく使われる
・主語は、動詞の意味を加えて訳すこともある
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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