高校英文法:不定詞の名詞的用法

<例文>
To obey laws is everyone’s duty.
「法律に従うことはすべての人の義務です。」

<ポイント>
・S・O・C になる不定詞は名詞的用法
・「〜すること」と訳せる不定詞は名詞的用法
・前置詞の目的語には使うことができない

【 不定詞の概要 】
不定詞とは to + 動詞の原形 で、英文中で 名詞形容詞副詞 の働きをします。

[ 名詞的用法 ]
To get enough sleep is important.
「十分に睡眠をとることは重要です」

( 形容詞的用法 )
I have friends to help me.
「私には助けてくれる友達がいます」

< 副詞的用法 >
I got up early to catch the first train.
「始発に乗るために早起きをしました」

【 不定詞の名詞的用法 】
今回は不定詞の名詞的用法を取り上げます。

不定詞( to do )が英文中で 主語( S )・目的語( O )・補語( C ) の働きをするものを 不定詞の名詞的用法 と呼んでいます。
名詞的用法は訳す場合は 「〜すること」 となります。

To obey laws is everyone’s duty.
「法律に従うことはすべての人の義務です。」

To obey laws は is の 主語( S ) になっているので 名詞的用法 と判断することができ、訳は 「法律に従うことは」 となります。

不定詞を判断するポイントは 文中の働き に注目することです。
日本語訳から不定詞を判断してしまうと、訳が分からないときに不定詞も判断できなくなってしまいます。
よって、
「〜すること」 → 名詞的用法
ではなくて、
to do が S・O・C になっている → 名詞的方法と判断 → 「〜すること」と訳す
この手順で判断する練習をしましょう。

補語( C ) と 目的語( O ) になる不定詞も次の手順で判断しましょう。

My dream is to be a singer.
「私の夢は歌手になることです」

to be a singer は is の後ろにあるので 補語( C ) と判断できます。よって名詞的用法と判断し、「歌手になること」と訳します。

He hopes to go to university.
「彼は大学に行くことを希望しています」

to go to university は hopes の後ろにあるので 目的語( O ) と判断できます。よって名詞的方法と判断し、「大学に行くこと」と訳します。

<その他の例文>
To do good is to be happy.
「良いことをすることは幸せになることだ」
「善をなすことは幸福になることです」

I decided to study abroad.
「私は留学することを決めた」

<補足>
前置詞の後ろにも名詞が続きますが、不定詞の名詞的用法は前置詞の後ろには使うことができないので注意しましょう。前置詞の後ろに動詞を使う場合は、不定詞ではなく動名詞を使います。

「彼は日本で働くことを考えています」
( ○ ) He’s thinking about working in Japan.
( × ) He’s thinking about to work in Japan.

<まとめ>
・S・O・C になる不定詞は名詞的用法
・「〜すること」と訳せる不定詞は名詞的用法
・前置詞の目的語には使うことができない

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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