【質問】地理:アメリカの鉄鋼業は本当に衰退しているのですか?

〔質問〕
アメリカ合衆国の鉄鋼業は本当に衰退しているのですか?
〔回答〕
現在でも五大湖周辺地域を中心に鉄鋼業はあり、「生産量」自体は概ね横ばいをキープしています。
一方、特に21世紀に入って以降、中国やインドが生産を伸ばしましたので、「アメリカの世界全体に占める割合(シェア)」については大きく低下した、という状況です。

ですので、たしかに世界における存在感は低下していますが、「衰退」という言い方は必ずしも適切ではないとも言えます。

具体的には、
1990年時点:世界全体で約7.7億トンの生産に対し、アメリカは約0.9億トン(シェアは約12%)であったのに対し、
2000年時点:世界全体で約8.5億トンに対し、アメリカは約1億トン(約12%)、
2021年時点:世界全体で約19.5億トンに対し、アメリカは約0.86億トン(約4%)
になっています。
(アメリカの生産量が大きく減っているというわけではない)

(出所) 世界鉄鋼協会

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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