高校英文法:主格の関係代名詞 which

<例文>
Do you have a necktie which will match this suit?
「このスーツに合うネクタイを持っていますか」

<ポイント>
・人以外を表す先行詞を修飾する(どういうモノなのかを説明)
・which の後ろは主語がない不完全文が続く
・主格の関係代名詞 which は省略できない

関係代名詞のカタマリは、前の名詞(先行詞)を後ろから修飾し、which の場合はどういうモノなのかを補足説明するものです。
Do you have a necktie which will match this suit? は、which will match this suit が a necktie(先行詞)を後ろから修飾して「『このスーツに合う』ネクタイ」となります。関係代名詞 which 自体は日本語訳には現れません。
(人の場合はこちら

主格の関係代名詞 which の特徴は次の通りです。

① 先行詞は『人以外』を表す名詞
a necktie which will match this suit の先行詞は a necktie で『人以外』を表す名詞 になっています。
※『人以外』ですので、動物であっても which を用います。

② which の後ろには『主語がない不完全文』が続く
a necktie which will match this suit の which の後ろには will match this suit という 『主語』がない文 が続いています。
(不完全文とは五文型(SV, SVC, SVO, SVOO, SVOC)のいずれかの形式を満たしていないもの。詳しくはこちら

関係代名詞 which の後ろに『主語がない不完全文』が続く理由は以下の通りです。

関係代名詞は前にある名詞(先行詞)を文を使って修飾する(詳しく説明する)働きをします。
a necktie「ネクタイ」に対して It will match this suit.「それはこのスーツに合います」という文を使って修飾する場合、
先行詞 a necktie を表している It が 関係代名詞 which に変わり、which will match this suit となります。

It will match this suit. の 主語 It主格の関係代名詞 which に変わっているわけなので、主格の関係代名詞 which の後ろには『主語がない不完全文』が続くわけです。
( 正確に言えば 主語がないのではなくて、which が 主語 です )

③ 主格の関係代名詞は省略できない
a necktie which will match this suit の which は省略することができません。

<その他の例文>
We went to the Italian restaurant which opened last week.
「私たちは先週開店したイタリア料理の店に行きました」

The street which leads to the park is narrow.
「公園につながる道は狭い」

<補足①>
主格の関係代名詞 は that で表すこともできます。
a necktie which will match this suit
= a necktie that will match this suit
<補足②>
先行詞を修飾する関係代名詞のカタマリは形容詞節に該当します。
・形容詞は名詞を修飾するはたらき
とは S + V を含む2語以上のカタマリ
のことですので、つまり「先行詞の名詞を2語以上(の文の形式)で修飾」しているという話です。

※ a necktie which will match this suit の場合、「ネクタイはネクタイでも、『このスーツに似合うであろう』ネクタイ」

<まとめ>
・人以外を表す先行詞を修飾する(どういうモノなのかを説明)
・which の後ろは主語がない不完全文が続く
・主格の関係代名詞 which は省略できない

・主格の関係代名詞 which は that に置き換えることもできる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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