If I had helped him, he would have succeeded.
「もし僕が彼を手伝っていたら、彼は成功しただろうに」
<ポイント>
・仮定法は『事実に反する文』
・動詞(V)を『1つ前の時制にする』。過去のことは過去完了形で
・「…なのに」の部分には 助動詞の過去形 が使われる
「事実に反する内容」を表すためには、動詞(V)を『1つ前の時制』にします。つまり、過去のことであっても仮定法の文では過去完了形を用いる必要があります。(過去の場合についてはこちら)
次の例文で確認していきましょう。
①「〜だったら」
「(昔)〜だったら」 は 過去 のことを表しています。ふつう過去は『過去形』を使いますが、仮定法は『1つ前の時制』にしなければならないので、『 had done(過去完了形)』 になります。
If I had helped him,「もし僕が彼を手伝っていたら」
②「…だったのに/…したのに」
「(昔)…だったのに / …したのに」 は would have done という形になります。この形は 仮定法過去完了 に特有の表現なので、しっかり覚えておきましょう。would have done 以外に could have done や might have done という形になることもあります。
he would have succeeded「彼は成功しただろうに」
If I had known the news, I would have told you.
「その知らせを知っていたなら、あなたに教えたのに」
If I had been rich, I could have bought the car.
「お金持ちだったなら、その車を買うことができたのに」
仮定法過去完了とは『過去の事実に反する』内容を述べています。
今回の If I had helped him, he would have succeeded. という仮定法の文は、「私が彼を手伝わなかったので、彼は成功しなかった」という曲げられない事実があった上で、その事実とは正反対の内容を述べているというものです。
なお、『仮定法』に対して、事実について表す文のことを『直説法』といいます。要は、仮定法ではない、普段扱っている文のことです。I helped him.「私は彼を手伝った」は『直説法』の英文です。
また、仮定法では、特別に、従属節のことを「条件節」、主節のことを「帰結節」と呼びます。
・仮定法は『事実に反する文』
・動詞(V)を『1つ前の時制にする』。過去のことは過去完了形で
・「…なのに」の部分には 助動詞の過去形 が使われる
【仮定法過去】「(昔)〜だったら、…したのに」
If S had done 〜, S would have done / could have done / might have done … .