If I were not so busy, I would help you.
「もしそんなに忙しくなければ、あなたを手伝うのに」
<ポイント>
・仮定法は『事実に反する文』
・動詞(V)を『1つ前の時制にする』。現在のことでも過去形で
・「…なのに」の部分には 助動詞の過去形 が使われる
「事実に反する内容」を表すためには、動詞(V)を『1つ前の時制』にします。つまり、現在のことであっても仮定法の文では過去形を用いる必要があります。(過去の場合についてはこちら)
次の例文で確認していきましょう。
①「〜ならば」
If I am not so busy「もしそんなに忙しくなければ」に対し、
am を「1つ前の時制」にすると、If I were not so busy「もしそんなに忙しくなければ」となります。
(be動詞 は仮定法では were を使います)
②「…なのに/…のに」
I will help you「あなたを手伝うよ」に対し、
will help を「1つ前の時制」にすると、I would help you.「あなたを手伝うのに」となります。
これで
If I were not so busy, I would help you.「もしそんなに忙しくなければ、あなたを手伝うのに」という『現在の事実に反する』仮定法の英文ができあがりました。
If I had enough money, I could buy the book.
「十分なお金があれば、その本を買うことができるのに。」
If I were a bird, I would fly to you.
「もし鳥ならば、あなたのところに飛んで行くのに。」
仮定法過去とは『現在の事実に反する』内容を述べています。
今回の If I were not so busy, I would help you. という仮定法の文は、「今は忙しいので、あなたを手伝えない」という曲げられない事実があった上で、その事実とは正反対の内容を述べているというものです。
※ これまで扱ってきた if の文(例えば If you are not busy, you should go there.(もし忙しくなければ、そこに行った方がいいよ))は、「その可能性もあること」について扱っています。この例だと「忙しくない可能性もある」ため、仮定法ではなく、このような書き方をしています。
なお、『仮定法』に対して、事実について表す文のことを『直説法』といいます。要は、仮定法ではない、普段扱っている文のことです。I am busy now.「私は今忙しい」は『直説法』の英文です。
また、仮定法では、特別に、従属節のことを「条件節」、主節のことを「帰結節」と呼びます。
・仮定法は『事実に反する文』
・動詞(V)を『1つ前の時制にする』。現在のことでも過去形で
・「…なのに」の部分には 助動詞の過去形 が使われる
【仮定法過去】「(今)〜なら、…なのに」
If S 過去形(were)〜, S would do / could do / might do … .
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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