大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 nonethe 比較級 】
A good tale is none the worse for being twice told.
(よい物語は、2度語られたからといって少しも悪くはならない)
none the 比較級 は 「少しも〜ない」 という意味なのですが、この表現の解説を上の例文を使って説明していきます。
① 比較級の直前には差を表す語句がくる
比較級の直前にある the は 差 を表しています。the は 「その分」 を意味しているので、the 比較級 で 「その分だけより〜」 となります。
② 差を表す the は指示語
差を表す the「その分」 は 指示語 であり、後ろにある for A や because SV を指しています。( 前にある内容を指すこともあります )
上の例文では for being twice told が the の指示内容です。なので「2度語られる分だけより〜」となるわけです。
③ none は否定
none the 比較級 の none は 否定 を意味しているので、「より〜にならない」 となります。
まとめ
none the 比較級 for A
none the 比較級 because SV ~
「 A / ~ だからといって、その分だけ少しも〜ない」
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
Some young people today are ( ) the wiser for their university education.
1. no
2. none
3. nothing
4. nowhere
《解くpoint》
none the 比較級
問題文の空所の直後に the wiser と the + 比較級 があり、さらにその後ろに for their university education と があるので、空所には all か none が入るのですが、選択肢には none しかないので、2 が正解になります。
Some young people today are none the wiser for their university education.
(今日の若者の中には、大学を出ているからといって少しも賢くない人もいる)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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