大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 付帯状況の with 】
付帯状況の with は with + 名詞 + ~ の形で 「名詞が 〜 した状態で」 という意味を持つ表現です。
< 付帯状況の with >
with + 名詞 + doing
with + 名詞 + done
with + 名詞 + 形容詞
with + 名詞 + 副詞
with + 名詞 + 前置詞 + 名詞
文法問題では特に、with + 名詞 + doing と with + 名詞 + done の使い分けが出題されます。この違いのポイントを確認していきましょう。
① with + 名詞 + doing
doing になる場合は [ 名詞 が 〜する ] という関係があります。
I can’t concentrate on my study with you standing there.
(君がそこに立っていては勉強に集中できないよ)
you と stand は [ あなた が 立っている ] という関係なので、standing となっています。
② with + 名詞 + done
done になる場合は [ 名詞 を 〜する ] という関係があります。
He was thinking with his arms crossed.
(彼は腕を組んで考え事をしていた)
his arms と cross は [ 腕 を 組む ] という関係なので、crossed となっています。
つまり、
[ 名詞 が 〜する ] → with + 名詞 + doing
[ 名詞 を 〜する ] → with + 名詞 + done
これを踏まえて、次の問題を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
The director was sitting in the chair with his eyes ( ).
1. was closed
2. closed
3. closing
4. had closed
《解くpoint》
with 名詞 doing か with 名詞 done か
with は 前置詞 なので、後ろに S + V ~ が続くことはないので、1. was closed と 4. had closed は間違い選択肢になります。
残るは 2. closed か 3. closing になるので、his eyes と close「を閉じる」 の関係を考えると、[ 目 を 閉じる ] という関係なので、with his eyes closed になる 2 が正解になります。
The director was sitting in the chair with his eyes closed.
(監督は目を閉じて椅子に座っていた)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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