大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 abroad・overseas 】
abroad と overseas は 副詞「外国に・外国へ」 を意味します。
それぞれの単語の使い方を確認していきましょう。
< abroad >
abroad は 副詞 で 「外国に・外国へ」 を意味します。
副詞 なので to・in・at などの前置詞と一緒に使うことはできません。
( ○ ) go abroad
( × ) go to abroad
abroad は 発音問題 でもよく狙われるので、注意しましょう。
< overseas >
overseas は 副詞 で 「外国に・外国へ」 を意味します。
副詞 なので to・in・at などの前置詞と一緒に使うことはできません。
( ○ ) live overseas
( × ) live in overseas
overseas は 形容詞 で 「海外の」 を意味する使い方もあります。
abroad には 形容詞 の使い方がないので、この点は overseas と abroad の違いですね。
overseas students
(海外からの留学生)
overseas を狙った文法問題において、必ずといっていいほど間違い選択肢に oversea がいてますが、この単語はないので注意しましょう。英作文でも overseas と s を忘れない ように注意してください。
これを踏まえて、次の問題を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
He is weighting up the pluses and minuses of moving ( ).
1. to oversea
2. to overseas
3. overseas
4. for oversea
《解くpoint》
副詞 overseas
moving の後ろに空所があるので、「海外へ移り住む」と overseas を 副詞 で使うことがわかります。副詞 の overseas は 前置詞と一緒に使わない ので、2. overseas は間違い選択肢になります。
また、oversea という単語はないので、1. to oversea と 4. for oversea は間違い選択肢です。
よって、3. overseas が正解選択肢になります。
He is weighting up the pluses and minuses of moving overseas.
(彼は海外移住のプラス面とマイナス面について検討中です)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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