大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 quite 】
副詞 quite は押さえておくべきポイントが2つあります。
①「かなり」を意味する quite
quite は 後ろの単語を修飾して 「かなり」 を意味します。
quite recently
(かなり最近)
quite a lot
(かなりたくさん)
a 形容詞 + 名詞 に対して 「かなり〜な名詞」 とする場合は、quite a 形容詞 + 名詞 という語順になります。
quite an interesting suggestion
(かなりおもしろい提案)
②「完全に、全く」を意味する quite
quite は right・wrong・perfect などと一緒に使うと、「完全に、全く」 を意味します。
You are quite right.
(あなたは完全に正しい)
さらに、not quite とすると 部分否定 で 「完全に〜するというわけではない」 と意味することがあります。
I don’t quite agree with you.
(あなたに完全に同意しているというわけではありません)
これを踏まえて、次の問題を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
The carpenters haven’t ( ) finished the job yet.
1. fairly
2. rather
3. somewhat
4. quite
《解くpoint》
副詞 quite
空所の直前に haven’t があることに注目しましょう。1. fairly「かなり」、2. rather「いくぶん」、3. somewhat「やや」は原則 否定文では使わない ので 4. quite が正解になります。
haven’t quite finished で「完全に終えたわけではない」と部分否定の意味になります。
The carpenters haven’t quite finished the job yet.
(大工はまだ完全に仕事を終えたわけではない)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
---|