大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 「敬意を表す」「立派な」「それぞれの」 】
respect を使った形容詞には、respectful・respectable・respective があります。綴りが似ている単語なので、意味の違いをきちんと覚えていきましょう。
① respectful
respectful は「敬意を表す、礼儀正しい」 を意味します。
respect + ful「に満ちた、している」なので、「敬意を表す、礼儀正しい」という意味です。
We are respectful toward him.
(私たちは彼に敬意を表している)
② respectable
respectable は「立派な、きちんとした」 を意味します。respect + able「される、できる」なので、「尊敬される」となり、「立派な、きちんとした」という意味です。
a respectable person
(立派な人)
③ respective
respective は「それぞれの、各々の」 を意味します。
respective は respect「点」 + ive「の性質をもつ」 なので、「それぞれの、各々の」という意味です。
( respect は 名詞 で「点」という意味があります)
Go back to your respective homes.
(それぞれの家に戻りなさい)
これを踏まえて、次の問題を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
Tell your children to be more ( ) to their teacher.
1. respectable
2. respecting
3. respective
4. respectful
《解くpoint》
似た綴りの形容詞
空所の直前に to their teacher があるので、「先生に対して敬意を払う」という意味になる 4. respectful が正解になります。
1. respectable「立派な」と 3. respective「それぞれの」は文脈に合わないので間違い選択肢になります。
2. respecting は respect が 他動詞 なので、後ろに前置詞があるこの英文には使うことができません。
Tell your children to be more respectful to their teacher.
(子供たちにもっと先生に対して敬意を払うように言ってください)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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