【質問】中学(理科):フェーン現象はなぜ起こるのですか?

〔質問〕
フェーン現象はなぜ起こるのですか?
〔回答〕
気温は「標高が高い場所に行くほど下がる」という性質があります。
その温度変化の仕方には湿度が関係していて、露点をむかえてからは「温度変化の割合が小さく」なります。
しかし、山を越えたあとの空気は乾燥していて、ふつうの割合で温度が上昇していきます。
したがって、山を越える前の気温の変化よりも、越えた後の気温の変化の方が大きくなります。
〔詳細〕
フェーン現象とは、水蒸気を含んだ空気のかたまりが山を越えるとき、
「山の風上側~山頂にかけて雨を降らし、風下側では乾燥して気温が高くなる」現象です。

①風上側から、水蒸気を含んだ空気が山を越えようと上空へ進む
②露点をむかえるまでは、「100m上昇すると1℃ずつ」気温が下がる
③途中で露点をむかえた後は、「100m上昇すると0.5℃ずつ」気温が下がる
④雲をつくり、雨を降らしながら山頂へ向かった空気の湿度は下がることになる
⑤山を越えた風下側では、「100m上昇すると1℃ずつ」気温が上がる

したがって、
〔風上側で下がった温度〔風下側で上がった温度
となるので、風下側の気温が高くなってしまうということです。
フェーン現象

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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