大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 not more than + 数字 】
not more than + 数字 は 「せいぜい〜」 という意味です。
not more than ten books
(せいぜい10冊)
not more than + 数字 は 次のように考えるとわかりやすいです。
more than ten books「10冊以上」「10冊よりも多い」を not で否定しています。つまり not more than ten books で「10冊以上はない」「10冊よりも多いことはない」となり、「一番多くても10冊」 → 「せいぜい10冊」となります。またこの「一番多くても10冊」という意味がわかると not more than ten books = at most ten books というのも理解できると思います。
【 not less than + 数字 】
not less than + 数字 は 「少なくとも〜」 という意味です。
not less than ten books
(少なくとも10冊)
not less than + 数字 は 次のように考えるとわかりやすいです。
less than ten books「10冊未満」「10冊よりも少ない」を not で否定しています。つまり not less than ten books で「10冊未満はない」「10冊よりも少ないことはない」となり、「一番少なくても10冊」 → 「少なくとも10冊」となります。またこの「一番少なくても10冊」という意味がわかると not less than ten books = at least ten books というのも理解できると思います。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
She earns at least 100,000 yen a day.
= She earns not ( ) than 100,000 yen a day.
1. more
2. best
3. less
4. least
《解くpoint》
① not less than
at least 100,000 yen = not less than 100,000 「少なくとも10万円」となるので、3 が正解選択肢です。
She earns at least 100,000 yen a day.
= She earns not less than 100,000 yen a day.
(彼女は1日で少なくとも10万円稼ぎます)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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