大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 know better than to do 】
know better than to do は 「〜するほどばかではない」 という意味を持つ表現です。
まずはこの表現の成り立ちから解説していきます。
know better は 「より良く知っている」 ですが、もう少し日本語を補うと 「より物事を良く知っている」 という意味です。そして than to do は 「〜するより」 ですから、know better than to do は 「〜するよりは物事を良く知っている」 となり → 「〜することなんてしない」 → 「〜するほどばかでない」 という訳になっています。
I know better than to trust him.
(私は彼を信頼するほどばかではない)
【 should know better than to do 】
know better than to do は should と一緒に使われることが多いのです。
should know better than to do はどんな意味になるでしょうか?「〜するほどばかではないべきだ」「〜するほどばかではないはずだ」と訳しがちですが、いまいち意味がよくわからないと思う人が多いかなと思います。
ここで should の使い方を整理しましょう。
You should study hard.「あなたは一生懸命勉強するべきだ」というのは「今一生懸命勉強していない」という状況が前提ですよね。
つまり should do「〜するべきだ」というのは 「今〜ではない」 ということを伝えているわけです。
ではこの考えを should know better than to do に当てはめてみましょう。
「今〜するほどばかではないことはない」 と 二重否定 になっているので 「今〜するほどばかだ」 と肯定の意味になるのです。
I should know better than to trust him.
(私は彼を信頼するほどばかだ)
【 should have known better than to do 】
should have done と合わせて使うこともあります。
should have known better than to do はどういう意味になるでしょうか?だいぶ頭が混乱しそうですよね。ここもシンプルに考えましょう。should have done は 過去 の内容を伝えているので 「〜するほどばかだった」 となるわけです。
I should have known better than to trust him.
(私は彼を信頼するほどばかだった)
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
We should have known ( ) than to trust her.
1. more
2. better
3. well
4. wiser
《解くpoint》
① know better than to do
should have known better than to do なので 2. better が正解になります。
必ず訳せるように練習しましょう。
We should have known better than to trust her.
(私たちは彼女を信頼するほどばかだった)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
---|