大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 no more than + 数字 】
no more than + 数字 で 「わずか〜しか」 という意味になります。
no more than five kilometers
(わずか5キロしか)
no more than + 数字 が、なぜ 「わずか〜しか」 という意味になるのでしょうか。ポイントは2つあります。
① no は「差がない」を表す
② no の直後の単語は反対の意味を表す
① no more than は見た目は 比較級 ですが no が 差がない ことを表しているので 「〜と差がない」→「〜と同じ」 となります。
つまり no ~er than = as ~ as なのです。
② no の直後の単語は 反対の意味 を表すので、more「多い」 は 逆の 「少ない」 を表しています。
まとめると、no more than + 数字 = as few as + 数字 / as little as + 数字 となるので、「わずか〜しか」 という意味になります。
no more than + 数字 の反対の意味を表す no less than + 数字 もこの考え方で覚えやすくなります。
no less than + 数字 は、as many as + 数字 / as much as + 数字 と同じなので、「〜も」 という意味なります。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
There are as many as ten restaurants on campus.
= There are ( ) than ten restaurants on campus.
1. no more
2. no less
3. not less
4. fewer
《解くpoint》
① no less than + 数字
問題文には as many as ten restaurants が使われているので、これと同じ表現は no less than ten restaurants「10ものレストラン」なので、2 が正解選択肢になります。
There are as many as ten restaurants on campus.
= There are no less than ten restaurants on campus.
(キャンパスには10ものレストランがあります)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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