大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 関係代名詞 whose 】
関係代名詞は 先行詞 + whose 名詞 ( S ) V ~ という使い方をします。
ポイントは whose は 名詞 とセット whose 名詞 で使います。
whose 名詞 の後ろには 主語 か 目的語 が欠けている文が続きます。
I live in that house whose roof you can see from here.
(私はここから屋根が見えるあの家に住んでいる)
( whose roof you can see from here ) が 先行詞 that house を修飾しています。
whose roof と whose 名詞 とセットになっていて、you can see from here は see の 目的語 が欠けています。
また[ 先行詞 whose 名詞 ]の部分に注目すると[ 先行詞 の 名詞 ]という関係があります。that house whose roof は[ あの家 の 屋根 ] という関係になっていますよね。このポイントも文法問題を解く際に意識しておきましょう。
さらに whose 名詞 は the 名詞 of which や the 名詞 of whom に書き換えることができます。
先行詞[人]+ the 名詞 of whom ( S ) V ~
先行詞[人以外]+ the 名詞 of which ( S ) V ~
I live in that house whose roof you can see from here.
= I live in that house the roof of which you can see from here.
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
He mentioned a book ( ) I can’t remember now.
1. which title
2. with the title which
3. in which the title
4. the title of which
《解くpoint》
① 関係代名詞 whose
まずは空所の前の a book と 空所の後ろ I can’t remember now に注目しましょう。
すると、( ( ) I can’t remember now ) が a book を修飾していると判断できます。
次に選択肢に title があることに注目すると[ 本 の タイトル ] という関係が見えてきます。つまり 関係代名詞 whose を使う問題だとわかります。
a book whose title I can’t remember now「私が今思い出せないタイトルの本」
しかし 選択肢に whose title がないので、whose 名詞 を書き換えた the 名詞 of which が使えるとわかり、4. the title of which が正解選択肢になります。
He mentioned a book the title of which I can’t remember now.
(彼は私が今思い出すことのできないタイトルの本について話していた)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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