【英文法】選択肢判別法:(71) 仮定法で用いる otherwise

大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
 
【 事実の文 + otherwise 】
otherwise は 前に書かれている 事実の文 と組み合わせて 「もしそうでなければ」 を表します。
 
I left home ten minutes earlier; otherwise I would have missed the train.
(10分早く家を出ました。もしそうでなかったら、電車に乗り遅れていただろう)
 
< 事実の文 + otherwise > までが if S not V ~ の代わりをしているので、otherwise の後ろには would など 助動詞の過去形 が使われます。
あとは、次の2つのパターンを覚えておきましょう。
 
S 現在形 ~ ; otherwise + S would do … / could do … / might do …
I amvery busy today; otherwise I would visit you.
(今日はとても忙しい。もしそうでないなら、あなたのところを訪れるのに)
 
S 過去形 ~ ; otherwise + S would have done … / could have done … / might have done …
I left home ten minutes earlier; otherwise I would have missed the train.
(10分早く家を出ました。もしそうでなかったら、電車に乗り遅れていただろう)
 
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。

次の選択肢の違いを考えてみよう。
He studied very hard; otherwise he (  ) examination last year.
1. will not fail
2. will fail
3. would fail
4. would have fail

《解くpoint》
① 事実の文 + otherwise
He studied過去形 + otherwise になっているので、空所には would have done の形が入ります。よって4. would have failed が正解選択肢になります。
 
1. will not fail と 2. will fail は would が使われていないので間違いです。
3. would fail だと「(今) 試験に落ちるだろう」となり last year と時制が合わないので間違いです。
 
He studied very hard; otherwise he would have failed examination last year.
(彼は一生懸命勉強した。もしそうでなければ、彼は去年試験に落ちていただろう)
 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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