大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 動名詞の意味上の主語 】
動名詞 doing は 動詞を使った表現なので 「誰がするのか」「何がするのか」 と 主語 (動名詞の意味上の主語) を考えなければなりません。
次の英文で 動名詞の意味上の主語 のルールを理解しましょう。
He insisted on attending the meeting.
(彼はその会議に出席すると言い張った)
attending the meeting「会議に出席する」とありますが、「誰が」出席する のかというと He です。「彼が出席する」ということですね。
つまり、動名詞の意味上の主語 は 英文の主語と同じ というルールがあります。
He insisted on my attending the meeting in his place.
(彼は彼の代わりに私がその会議に出席するように言い張った)
この英文にも attending the meeting「会議に出席する」とありますが、「誰が」出席する のかというと my です。「私が出席する」ということですね。
上で述べたように 動名詞の意味上の主語 は 英文の主語と同じ なのですが、英文の主語と同じ ではない場合は、doing の前に 名詞の所有格 か 名詞の目的格 を置きます。
attending の前に 所有格の my があるので、「私が出席する」 という関係になります。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
Would you mind ( ) you?
1. my accompanying
2. to accompany
3. accompanying
4. to be accompanied
《解くpoint》
① mind doing
まずは mind「嫌がる」の後ろには doing が続くので、2. to accompany と 4. to be accompanied は間違いになります。
mind doing「〜するのを嫌がる」
② 動名詞の意味上の主語
1. my accompanying と 3. accompanying の違いを考えていきましょう。
3. accompanying を選ぶと、Would you mind accompanying you? となり、accompanying you の主語は 文の主語 you になります。すると「あなたがあなたについて行く」となり意味がおかしくなってしまいます。
1. my accompanying を選ぶと、Would you mind my accompanying you? となり、accompanying you の主語は my になります。すると「私があなたについて行く」となり意味も成立するので、1 が正解選択肢になります。
Would you mind my doing ~?
「私が〜するのをあなたは嫌がりますか」→「〜してもいいですか」
Would you mind my accompanying you?
(私があなたについて行ってもいいですか)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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