大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 不定詞の形容詞的用法 】
不定詞の形容詞的用法は 名詞 to do という形で to do が 名詞 を修飾する 働きをします。
注意点は 修飾される名詞 と to do には次の関係があります。
(1) SV関係
I have friends to help me.
(私には助けてくれる友達がいます)
friends と to help me には 「友達が私を助ける」 と SV関係 があります。
(2) VO関係
Please give me something to drink.
(飲み物をください)
something と to drink には 「何かを飲む」 と VO関係 があります。
They need a house to live in.
(彼らには住むための家が必要です)
a house と to live in には 「家に住む」 と VO関係 があります。
注意点は a house to live とできないことです。これだと VO関係 が成立しないので、to live in としなければなりません。
(3) 同格関係
She made a promise to do her homework for herself.
(彼女は自分で宿題をするという約束をした)
a promise と to do her homework for herself には 「約束 = 自分で宿題をする」 という 同格関係 があります。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
We have a lot of problems ( ).
1. to deal
2. to dealing
3. to deal with
4. for dealing
《解くpoint》
① 不定詞の形容詞的用法
空所の前の名詞 problems を 不定詞 を使って修飾し 「対処するべき問題」とします。
「問題に対処する」 とするには deal with problems という VO関係 になるので、problems to deal with となる 3 が正解選択肢となります。
1. to deal は with が不足している ので、間違いになります。この選択肢を選ばないように注意しましょう。
We have a lot of problems to deal with.
(私たちには対処するべき問題がたくさんあります)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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