大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 worth doing 】
S be worth doing「 S は〜する価値がある」
名詞 worth doing「〜する価値のある名詞」
上記のように worth の直後には doing が続きます。
ただし worth doing には使い方に注意点があります。次の英文を見てください。
This article is worth reading.
(この記事は読む価値があります)
S be worth doing とする場合、S の名詞 が worth doing の 後ろに戻れる ようになっていなければなりません。
worth reading this article とThis article は worth reading の後ろに戻せるようになっていますよね。この関係を文法問題で狙われることもあるので注意しておきましょう。
[補足]
worth は 前置詞 なので worth 名詞 という使い方もできます。
This house is worth the price.
(この家はその値段の価値がある)
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
Her advice is really worth ( ).
1. taking
2. listening
3. to care
4. to talk
《解くpoint》
① worth の後ろの形
worth の直後に空所があるので、選択肢の中から doing になっているものに絞りましょう。3. to care と 4. to talk はこれで間違い選択肢だとわかります。
② 主語の名詞を doing の後ろに戻せるか
主語の Her advice を 1. taking と 2. listening の後ろに戻せるか考えてみましょう。
1. taking を選ぶと worth taking her advice と後ろに戻せるので 1 が正解選択肢だとわかります。
2. listening は worth listening her advice とはできません。listen を使って「〜を聞く」とするなら listen to ~ としなければならないからです。よって、2 は間違い選択肢となります。
Her advice is really worth taking.
(彼女の助言は本当に聞く価値があります)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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