大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【状態動詞と動作動詞】
状態動詞とは 「ある状態・状況」 を表す動詞で、動作動詞とは 「ある動作・行為」 を表す動詞です。
ただ、この説明だけでは理解できるような、理解できないような気がしますよね。
なので、おすすめは よく問題に出る状態動詞を覚える ことです。
どの動詞が 状態動詞 なのかを覚えていくことで、上の説明の意味が実感できるようになっていきます。
< よく狙われる状態動詞 >
・resemble「に似ている」
・wear「を身に付けている」
・belong「属している」
・own「を所有している」
・contain「を含んでいる」
・believe「信じている」
・smell「の匂いがする」
・taste「の味がする」 など
これらを見て気づいたことはないでしょうか?
「〜している」という意味の動詞が大きですよね。単語の意味が 「〜している」 という動詞は原則 状態動詞 なのです。
最後に、このルールを覚えておきましょう。
状態動詞 は原則、進行形にできません。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
1. She always put on contact lenses.
2. She is always putting on contact lenses.
3. She always wears contact lenses.
4. She is always wearing contact lenses.
《解くpoint》
① 状態動詞 と 動作動詞
選択肢は put on と wear を使った表現に分けることができます。
< put on と wear の違い >
wear :「ある物を身につけている」という状態動詞
put on :「ある物を着る」という動作動詞
状態動詞 wear は 進行形にできない ので 4. She is always wearing contact lenses. は間違い選択肢です。
1. She always put on contact lenses. は、S が She であるのに put に 3単現の s が付いていないので間違い選択肢です。
be always doing は「〜ばかりしている」と 不満 や 苛立ち を含んだ表現なので、2. She is always putting on contact lenses. 「彼女はいつもコンタクトレンズをつけてばかりいる」となり意味的におかしいので間違い選択肢です。
「彼女はいつもコンタクトレンズをつけている」となるのは 3. She always wears contact lenses. になります。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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