大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 知覚動詞 hear 】
英語における 知覚動詞 は hear ・ see ・ watch などです。
今回は 知覚動詞 hear を取り上げます。
知覚動詞 hear は次の3つの使い方があります。
hear + O + 動詞の原形「 O が 〜するのを聞く 」
I heard him speak English.
(彼が英語を話すのを聞いた)
hear + O + doing「 O が 〜しているのを聞く」
I heard her singing a song.
(彼女が歌を歌っているのを聞いた)
hear + O + done「 O が 〜されるのを聞く」
I heard my name called.
(私の名前が呼ばれるのが聞こえた)
まずはこの2つの違いを理解しましょう。
「 O が 〜する」 なら hear + O + 動詞の原形
「 O が 〜される」 なら hear + O + done
hear + O + doing は「 O が 〜している」という関係なのですが、入試における文法問題で hear + O + 動詞の原形 と hear + O + doing を区別する問題はほとんどでないので、hear + O + 動詞の原形 と hear + O + done の区別をできるようにしておきましょう。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
1. Have you heard him speak English?
2. Have you heard him speaks English?
3. Have you heard him spoke English?
4. Have you heard him spoken English?
《解くpoint》
① 知覚動詞 hear
Have you heard him ( speak ) English? となっているので、O である him と speak の関係を考えましょう。
him と speak は「彼が話す」という関係なので、Have you heard him speak English? となっている 1 が正解選択肢となります。
2. Have you heard him speaks English? は speaks に3単現の -s がついているので間違いです。
3. Have you heard him spoke English? は spoke と過去形になっているので間違いです。
4. Have you heard him spoken English? は spoken と過去分詞形になっているので間違いです。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
---|