【英文法】選択肢判別法:(10)分詞構文の完了形

大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
 
【分詞構文の完了形】
分詞構文の完了形とは文の時制より前のことを表すときに使う形です。
分詞構文の完了形には2種類あります。
 
現在分詞[ doing ]を用いた分詞構文の完了形 → having done
 
(例)
Having seen him before, I couldn’t recall his name.
(以前、彼に会ったことがあるが、彼の名前を思い出せなかった)
Seeing him → Having seen him
 
過去分詞[ done ]を用いた分詞構文の完了形 → having been done
 
(例)
Having been written in simple Japanese, this book is easy to read.
(簡単な日本語で書かれているので、この本は読みやすい)
Written in simple Japanese → Having been written in simple Japanese
 
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。

次の選択肢の違いを考えてみよう。
1. Having been lived
2. Has lived
3. Having lived
4. Had lived

《解くpoint》
① 分詞構文の完了形
分詞構文の完了形になっているのは、1と3の選択肢です。
ただし live は自動詞なので、現在分詞を用いた分詞構文にしかならないので、1. Having been lived は間違いになります。
 
② 文頭に使える形か
選択肢が大文字で始まっているので、問題文の先頭に空所があると判断できます。文頭で動詞を用いるのは次の場合です。
 
(1) 動詞の原形(命令文)
(2) 不定詞
(3) 動名詞
(4) 分詞構文
 
よって、現在完了形になっている2の選択肢と、過去完了形になっている4の選択肢は間違っています。
 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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