大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【動名詞の否定】
動名詞[ doing ]を否定する場合は否定語 not や never を being の直前に置きます。
not doing
never doing
(例)
He is proud of never having been late for school.
(彼は一度も学校に遅刻したことがないことを誇りに思っている)
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
1. being not able to
2. not being able to
3. being impossible to
4. being incapable to
《解くpoint》
① 否定語 not の位置
1と2の選択肢に注目しましょう。
動名詞 being に対して、否定語 not は直前にないといけないので、2. not being able to は正しい語順で、1. being not able to は not の位置が間違っています。
② 「人」を主語にできる形容詞かどうか
able「できる」と capable「できる」は「人」を主語にできる形容詞です。
( incapable「できない」も「人」を主語にできる形容詞です)
possible「可能な」impossible「不可能な」は「人」を主語にできない形容詞です。
つまり、
問題文の主語が「人」→ 2か4
問題文の主語が「人」以外 → 3
ただし、capable と incapable の語法は次の通りです。
「人」be capable of doing 「〜できる」
「人」be incapable of doing 「〜できない」
よって、4 は incapable to do となっているので間違いになります。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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