【質問】歴史(中学):明治の文化と昭和初期の文化

〔質問〕
明治の文化と昭和初期の文化は同じものになりますか。
呼び方も教えてください。
〔回答〕
明治から昭和にかけ、大幅に人々の生活が変化したため、同じものとは言えません。
なお、特定の「〇〇文化」という名称は特につけられていません。内容を理解することが大事なところです。
 
 
各時代の文化の特徴をまとめておきます。
(各時代に発表された個別の芸術や文学の作品などは割愛し、社会の変化をまとめました)
 
〔明治〕
急激に西洋の文化が流れ込んできた時代です。
人々の生活が大きく変化したため、「文明開化」とよんでいます。
太陽暦が採用され、「1日24時間」や「1週間は7日で、日曜~土曜まで」と定められたのもこの時代です。
皆で政治について考えるようになり、「自由民権運動」が起こりました。
日本における、近代芸術や文学も発展しています。
 
〔大正〕
ラジオ放送が始まるなど、文化の「大衆化」が進みました。
明治に西洋から伝わってきた、ガス・水道・電気などが普及し、女性も洋服を着るようになりました。
文化の発展に伴ってできた新しい職に女性が進出していきました(バスガール,電話交換手など)
 
〔昭和〕
昭和初期、日本全体が「戦争のため」の政治へとシフトしたため、「学問・思想・言論の自由」が大幅に制限されました。その制限により、本が発売禁止になったり、政府に反対したと判断されて検挙された人もいました。
そんな中、制限なれなかった大衆演劇やトーキー(発声映画)が人気を博し、大きく発展しました。
しかし、日中戦争(1937年)をきっかけに国民精神総動員運動が始まると、消費の節約・貯蓄が奨励されました。これにより、庶民の娯楽やぜいたく品が制限され、服装などまで指定されるようになっていきました。
 
なお、戦後については、1953年にTV放送が開始されたり、1964年には東京オリンピック、1970年には万博など大きなイベントも経験しています。また、テレビの登場も文化的には大きな出来事でした。

 

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