【質問】地理:オセアニアの農牧業について

〔質問〕
質問がいくつかあります。高校地理の範囲で答えていただけると幸いです。
 
(1)オーストラリアの都市「パース」はなぜ資料集にわざわざ載っているか。
(2)メルボルンとシドニーは仲が悪いから、何もない中間地点に政治都市キャンベラを作ったらしいが、なぜ仲が悪いのか。
(3)ニュージーランドの農牧業において、近年羊毛と羊肉の需要低下に伴い、政府からの補助金の減額や廃止が起こったらしいが、なぜ需要が低下したのか。また、その代わりに牧牛が行われるようになったというのは本当か。
(4)グレートアーテジアン盆地では塩分が蔓延していると聞くが、それは本当か、またなぜか。
(5)ニュージーランド南島におけるサザンアルプス山脈の西側の農産業は何か。大豆を育てている、といえばよいのか、牧牛等が盛んであるといえばよいのか。
 
国名が飛び飛びで申し訳ないです。回答をお願いします
〔回答〕
順に回答します
 
(1)パースが掲載されている理由は「地中海性気候だから」ということだと思います。南アフリカのケープタウン同様、大陸の西岸に地中海性気候が生まれやすいことの例として挙げられていると考えられます。
 
(2)メルボルンとシドニーの関係については詳細まではわかりかねますが、一般に近隣の都市とはライバル関係にあることが多く、この2都市もこの類のようです。
質問者の方がどこにお住まいかわかりませんが、テレビなどで、例えば、関東だと群馬・栃木・茨城が争ったり、関西だと神戸・大阪・京都が争ったりするシーンが見られますが、そのような感じだと思います。
 
(3)政府からの補助金の廃止は80年代末のことですが、そのことでいいでしょうか?
補助金の減額や廃止は、どちらかというと財政の改善のためのようです(それまで過保護気味で、これが財政を圧迫)。またそれまでは農家に対して最低価格保証(最低●ドル以上の価格をつける、というイメージ)を行っていましたので、これが国際的には高値をもたらしていた(→ 高いから買わない)と考えられます。
また統計的には羊の減少時には乳牛が増加しています。おそらく、乳牛は生産性が高い(乳製品という付加価値ある製品を作れるため)、つまり儲かるからだと思われます。
 
(手元に資料がありませんので想像にすぎませんが、新興国の成長などで、世界的な羊毛需要はむしろ高まっているのではないかなと思います)
 
(4)本当です。この地域は砂漠気候~ステップ気候で、いずれにせよ乾燥帯の地域ですが、地下水が噴出しています(被圧地下水の件)。もともとこの地下水は塩分濃度が高く(←すみません、この理由まではわかりません)、それが噴出後、水分だけが蒸発して塩分が地表に残るためと考えられます。
 
(5)偏西風の影響で多雨のため(←牧草が生える)、牧牛がさかん、で十分だと思います。

 

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