【質問】化学:アミノ酸に関するモル計算について

〔質問〕
アミノ酸Bを元素分析したところ、その 0.178g から標準状態で 22.4mL の窒素 N2 が発生した。
という問題で、N2 を求める式は
22.4/2240=1.00×10-3mol
ここまではわかります。問題は次です。
 
αアミノ酸B1分子に -NH2 を1個含むと、アミノ酸 1mol から N2 0.5molが発生する。アミノ酸Bの分子量をMとおくと、
0.178 ×1/2=1.00×10-3
∴M=89.0
ここの部分の意味が分かりません。NH2 なら N2 の1/2molなのに、この式では逆に N2 を 1/2 しています。どうしてこういう比になるのか、理由を教えてください!
〔回答〕
αアミノ酸Bのアミノ基 NH2– には窒素原子が1つしか含まれないので、
窒素原子2つで出来ている窒素分子 N2 を発生させるためにはαアミノ酸Bは窒素分子 N2 の2倍必要となります。
なのでαアミノ酸B 1mol からは、その半分の 0.5mol の窒素分子 N2 が発生することになります。
 
これより、αアミノ酸B:窒素分子 N2=2:1 の割合で反応することが分かるので、αアミノ酸Bの分子量をMとすると
2:1=0.178/M : 1.0×10-3
0.178/M=2.0×10-3
0.178=2.0M×10-3
178=2.0M
M=89
となります。

 

アンケートへのご協力をお願いします(所要2~3分)
「将来設計・進路」に関するアンケートを実施しています。ご協力いただける方はこちらよりお願いします
(Googleフォームにアクセスします)

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています