〔質問〕 分子量 3.5×104 のポリペプチドを加水分解するとグリシンとアラニンが2:1で生じた。このポリペプチド1分子中に含まれるペプチド結合の数を求めよ。 こういう問題があるんですけど、ポリペプチドの場合、1分子ってどこからどこまでを指すのですか? 分子量は、(57×2+71)×n+18=185n+18 ∴185n+18=3.5×104 n≒189.1 とありましたが、どうして18の係数が1なのか分かりませんでした。たぶんポリペプチドの場合の加水分解のされ方が分かってないからだと思います(^-^; なのでそのへんのことを少し噛み砕いて教えてください! |
〔回答〕 まず、ポリペプチド1分子については、(分子はかたまりで1つであることに変わりはありませんので)アミノ酸がいっぱい繋がった状態全体で1つです。 で、構造としては、〔グリシン〕-〔アラニン〕-〔グリシン〕というように、グリシン2つとアラニン1つがくっついたものが、さらに繰り返されていく、というものです。 結合に関しては、アミノ酸同士なので、アミノ基とカルボキシル基のペプチド結合になります。 (加水分解によって、このペプチド結合が切れる) このかたまりを比率にしたがって引き延ばしていけば、【〔グ〕-〔ア〕-〔グ〕】-【〔グ〕-〔ア〕-〔グ〕】-【〔グ〕-〔ア〕-〔グ〕】-・・・-【〔グ〕-〔ア〕-〔グ〕】となっていくわけですが、 このとき分子量については、【 】の部分が 185 で(これがn組繰り返す)、 さらに「一方の端にはペプチド結合していないH」が残り、「逆の端にはペプチド結合していないOH」が残りますから、この計18を加えたもの、ということになります。 |
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