【質問】化学:飽和水溶液から水を蒸発させた時の析出する量

〔質問〕
「温度60度で水100gに硝酸カリウムを溶解させて飽和水溶液をつくった。
その後60度で溶液から水を10g蒸発させると、何gの硝酸カリウムが析出するか、整数で求めよ。ただし、硝酸カリウムは60度で水100gに最大109g溶ける。」
「式10g(水)×109g(KNO3)/100g(水)=10.9g、答え11g」
 
この問題での溶液(水+モノ)を考えたら、水100g+硝酸カリウム109gで溶液は209gだと思ったので、それで計算していくと答えが違いました。答えをみると、溶液は100gで計算しているのかな?と思ったのですが何故こうなるのですか?
 
水100gに、硝酸カリウム109gが混ざって、溶液209gじゃ無いのが理解出来ませんでした。
よろしくお願い致します。
 
ちなみに私は、109÷2.09=52.153、10×52.153/100=5.2、答え5g になってしまいました。
〔回答〕
理屈から言えば、溶液全体に対する割合で考えてもらって構いません。
その場合、全体209gに対して硝酸カリウムが52.1%という計算だと思いますが、それでいくのであれば、次の式の段階で「水10gに対する溶液全体、つまり20.9g」に対して52.1%をかける必要があります。
(今の状態であれば、「水」に対して、「溶液に占める割合」をかけてしまっている)
 
ただし、溶解度の問題は、質量パーセント濃度(全体に対する濃さを知りたい)の場合と異なり、「一定の量の水に対してどれだけ溶けるのか」を見るためのものですので、「水100gに対して」というのを軸に考えるのがお勧めです。

 

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