【質問】化学:単原子分子とは(原子と分子の違い)

〔質問〕
細かい質問で申し訳ないのですが、質問させて下さい。
・分子 → 原子の集合体。
・原子 → 最小単位で1粒。
みたいに理解していたのですが、希ガスは単原子分子と参考書に書いてあります。
例えば Ne は、一粒で単原子分子となっています。一粒だから原子のはずですが、何故原子の集合体じゃないのに単原子「分子」なんでしょうか。
 
単原子分子を調べると、分子のように振る舞う化学種と書いてありました。
「分子のように振る舞う」とはどういう意味でしょうか?何か特徴みたいなものがあるんでしょうか。細かい質問ですみません。あまり気にしなくて良いでしょうか。
〔回答〕
基本的に物質というのは、電子配置的に(構造的に)安定しておく必要があります。
その関係で、最外電子殻が埋まり切っていない原子については、通常は原子1個だけの状態では存在できません。
具体的には、
・共有結合によって分子を作っているか、
・電子を補う・または放出することでイオンとなっているか、
・金属結晶を作っているか、
の状態になっているわけですが、共通して言えるのは、こうすることによって「電子殻がきちんと埋まっている状態」になっているということです。
(金属結晶の場合は、余っている電子は自由電子としてチョロチョロしていますが)
 
今回の「分子」についてはそのうちの1つなわけですが、ものすごく要約すれば、電子殻のところをうまく処理して「ちゃんと物質になっている」ということです。
 
これに対して、希ガスに関しては、原子の状態ですでに電子殻が埋まりきっている状態ですので、単独1個で存在できます。つまり、それだけで「ちゃんと物質になっている」わけです。
そのような意味合いだと思ってもられば結構です。

 

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