〔質問〕 共有結合の結晶の代表例として出たものの中にあった二酸化ケイ素ですが、二酸化ケイ素も分子なのに分子結晶にならない理由を教えてください。 |
〔回答〕 二酸化ケイ素の場合、二酸化炭素などの分子と異なり、巨大な分子(共有結合の結晶)を形成します。 つまり、「Si1つ」と「O2つ」の計3つの原子だけで1つのかたまりとなるのではなく、大量のSi原子とその2倍のO原子のすべてが共有結合で結びついて1つのかたまりになります。 (追加質問をいただきましたが、その理解で大丈夫です!) 共有結合の結晶を作るものは他には、C(黒鉛)、C(ダイヤモンド)や、SiC(炭化ケイ素)、BN(窒化ホウ素)、Si3N4(窒化ケイ素)などがありますが、C の2つと、二酸化ケイ素だけ覚えておけば十分です。 ※ 黒鉛とダイヤモンドは共有結合の仕方が異なります。また黒鉛の方は価電子4つのうち3つだけが共有結合に使われる(=1個余る)ため、電気を通すことができます 一方の分子結晶は、1つ1つの分子が単に密にくっついている、というものですので、その点で共有結合の結晶とは異なっています。 |
アンケートへのご協力をお願いします(所要2~3分) |
---|
「将来設計・進路」に関するアンケートを実施しています。ご協力いただける方はこちらよりお願いします (Googleフォームにアクセスします) |