〔質問〕 国富の構成要素に金融資産は含まれてないとありますがなぜですか |
〔回答〕 例えば、ある人が銀行預金していたとしますが、それは同時に、銀行側から見ればお金を預かっている(すなわち借金)という状態になっています。さらに銀行はそれを企業に貸し付けますが(銀行にとっては借金であると同時に金融資産でもある)、それによって企業がビルを建てたりしています。 つまり、金融資産とは別の人からすれば金融負債になっていますので、これを国富に加えてしまうと実態以上に水膨れした数字となってしまいます。100億円持っている人が実は100億円の借金もしていたとき、その人を資産家と言っていいのだろうか、ということです。 ですので、お互いを打ち消した数字で考えていく必要があるのです。 厳密には、国外に対する金融資産(海外への貸付など)は、債務者が国内にいるわけではなく、打ち消されるようなものではありませんので、こちらは国富に含まれます。 |
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