【質問】化学基礎:陰イオン、陽イオンになりやすいとはどういう意味ですか?

〔質問〕
陰イオン、陽イオンになりやすいとはどういう意味ですか?
〔回答〕
結論としては、周期表の右側のものが陰イオンになりやすく、左側のものが陽イオンになりやすいです。
これは電子配置の状況として、右側の原子は電子を取り込みやすく、左側の原子は電子を放出しやすいためです。
〔詳細〕
まず、「元素は電子殻が埋まっている状態だと安定する」と思ってください。電子殻は内側から順に、K殻→L殻→M殻→… とあって、それぞれ、2個、8個、18個(一旦8個)、…、ずつ埋まっていれば「安定」します。ということで、各元素は各電子殻が満タンの状態を目指すのです(電子配置的に希ガスと同じ状態)
さて、イオンに関する話ですが、基本的に各元素は「原子」の状態であれば電子殻は埋まり切っていません。例えば F原子であれば、K殻に2個・L殻に7個の状態で、L殻が1個余った状態になっています。この時に、よそから電子を調達してきて電子が計10個という状況をつくります。結果、電子が1個増えたことで元素全体では「-」が「1」ということになります(陰イオン)。
一方、Na原子であれば、K殻に2個・L殻に8個・M殻に1個という状況です。この時、M殻の電子を捨てたら「K殻・L殻ともに満タン」という状況がつくれます(新たに電子を多く仕入れてM殻まで満タンにするより手っ取り早い)。結果、電子の数が減ることで、元素全体としては「+」となります(陽イオン)

 

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