(※ 高校地理はひとまず文章での解説を掲載しています)
火山
火山は地中のマグマが噴出することで発生。
プレート境界部に多く分布。新期造山帯やアフリカ大地溝帯に多い。
なお、日本では火山学者は数十人しかおらず、災害対策として不十分という声もある。
溶岩の粘性
・二酸化ケイ素(SiO2)が多い
・温度が高い
ほど、溶岩の粘性(ねばりけ)は大きくなる。
粘性が小さい火山は、冷えて固まる前に溶岩が流れていき、結果、比較的平たい地形が形成される。
一方、粘性が高い火山は、溶岩が流れにくく、こんもり盛り上がるような山が形成される。また、粘性が高いことで溶岩の中から空気が抜けにくく、爆発のような噴火が起こりやすい。
分類
かつてはシュナイダー(人名。ドイツ)が火山の地形によって分類した。しかし、それだけでは上手く分類しきれず、現在では生成過程や内部構造も含めて分類されている。
(1)複成火山
複成火山:同じ火口から複数回の噴火を繰り返してできた火山
成層火山
「溶岩の噴出」と「火山灰の堆積」を繰り返した火山
粘度は中くらいで、きれいな形になることが多い。富士山は典型例
旧分類では「コニーデ」と呼ばれる
楯状火山
粘度の低い溶岩が流れてできた火山。緩やかな傾斜
マウナロア山・マウナケア山(ハワイ)、八幡平など
旧分類では「アスピーテ」と呼ばれる
溶岩台地
粘度の低い溶岩が流れてできた地形。楯状火山よりももっと大規模
デカン高原(インド)、コロンビア高原
旧分類では「ペジオニーテ」と呼ばれる
火砕流台地
火山灰・軽石・礫などが、大規模な火砕流によって運ばれ堆積してできた地形
シラス台地など
カルデラ
カルデラ:噴火による爆発や陥没によってできた凹地
・中央火口丘:カルデラ内で新たにできている火山
・カルデラ湖:カルデラに水が溜まったもの
(2)単成火山
単成火山:1回の噴火(数日から数年にわたることもある)によってできた火山
爆裂火口
爆発的な噴火で形成。堆積物が少なく、火口だけができている状態で、山体をなしていない
マール
水が大量にある所でマグマ水蒸気爆発が起こったもの。円形の火口ができる
溶岩円頂丘
粘性が高く、溶岩の塊が火口から押し出されたもの。爆裂火口やマールと異なり、ガスをあまり含んでいないため爆発は起きにくい
旧分類では「トロイデ」と呼ばれる