『節』という言葉を参考書や問題集でよく目にすると思いますが、『節』とは何か理解できていますか?分からない人はここでしっかりと理解してください。
『節』:SVを含む2語以上の単語のカタマリ
※ S:主語、V:動詞
『節』と『句』の違いは SV を含むか、含まないかです。間違えないように注意しましょう。
(参考)英語:文法用語を理解しよう①【句】
では次の例文で『節』の理解を深めていきましょう。
〔例1〕 I play basketball.
この英文で basketball という名詞は play の目的語になっています。そして basketball は1語の単語なので『句』でも『節』でもありません。
〔例2〕 I like playing basketball.
この英文では、playing basketballという2語以上の単語のカタマリが登場しています。そして playing basketball は SV を含んでいないので、playing basketball は『句』であり、like の目的語になっているので名詞の性質を持った『句』、つまり『名詞句』です。
〔例3〕 That he is a criminal is certain.
「彼が犯人であることは確実だ」
この英文では、That he is a criminal という2語以上の単語のカタマリが登場しています。そして That he is a criminal は SV を含んでいるので『節』です。さらに、That he is a criminal は is の主語になっているので名詞の性質を持った『節』、つまり『名詞節』です。また That he is a criminal は接続詞が作る『節』なので『接続詞節』もしくは『that節』とも呼ばれます。
〔例4〕 This is the letter which my friend sent me.
「これは友達が送ってくれた手紙です。」
この英文では、which my friend sent me という2語以上の単語のカタマリが登場しています。そして which my friend sent me は SV を含んでいるので『節』です。さらに、which my friend sent me は the letter を修飾しているので形容詞の性質を持った『節』、つまり『形容詞節』です。また which my friend sent me は関係代名詞が作る『節』なので『関係代名詞節』とも呼ばれます。
(参考)関係代名詞と関係副詞の共通点:両方とも「形容詞のカタマリ」
〔例5〕 We hurried home because it began to rain.
「雨が降り出したので私たちは家路を急いだ。」
この英文では、because it began to rain という2語以上の単語のカタマリが登場しています。そして because it began to rain は SV を含んでいるので『節』です。さらに、because it began to rain は hurried を修飾しているので副詞の性質を持った『節』、つまり『副詞節』です。また because it began to rain は接続詞が作る『節』なので『接続詞節』とも呼ばれます。
このように、SVを含む2語以上のカタマリである『節』は、「名詞」「形容詞」「副詞」のどれかの性質を持ちます。英文の構造を正確に捉えるようになるために、必ず『節』というカタマリを理解しましょう。
【『節』をつくる主なもの】
① 接続詞(and / but / or以外)
② 関係代名詞
③ 関係副詞
④ 疑問詞(間接疑問文)