以前から日本では「少子高齢化」が社会問題となっています。
人口を維持するために必要な合計特殊出生率(女性1人当たりの子どもの数のこと)は2.08人と言われていますが、厚生労働省によると実際には1.39付近で推移しています。
未婚や晩婚化という要因も含めて、日本全体では出生数が低水準で推移しているのです。

しかし、あまり知られていないかもしれませんが、第14回出生動向基本調査によると夫婦の「理想子ども数」というのは平均すると2.42人(2010年)なのです。
それが、夫婦が現実的なことを考慮した「予定子ども数」というアンケートになると平均2.07人に下がり、さらに実際の「夫婦出生数」になると1.92人までに下がってしまうのです。子どもは欲しいけど実際には無理、という状況があるのです。

なぜでしょうか。
その理由は夫婦によって異なり1つに特定することはできませんが、同じく第14回出生動向基本調査によると、「理想の子ども数を持たない理由」で最も多いのは「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」でした。


まさに私たちの出番だと思っています。
「教育にお金がかかる」という状況や認識を少しでも変えることができれば、脱・少子高齢化問題にもつながっていくかもしれません。
そして、レベルの高い教育サービスを追求していくことで国際競争力も高まり、経済的にも発展していくという好循環が生まれるかもしれません。

道のりは長いと思っています。それでも私たちは自分たちにできることをしっかり考えて、明るい未来の実現に貢献できるよう努力していきたいと考えています。


(出所)
合計特殊出生率:厚生労働省HPより
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai11/kekka02.html#k2_2

第14回出生動向基本調査:国立社会保障・人口問題研究所より
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou14/doukou14.pdf