勉強方法として丸暗記を否定する人もいます。「丸暗記だけでは創造力や考える力がつかない」とかいう説明ですね。
それはそれで間違いではないですが、ターンナップでは「何もないところからは何も生まれようがない」という考え方で、「必要なものはまず詰め込んでしまう」ということを推奨しています。
勉強には【2段階のステップ】があると思ってください。
・まず丸暗記すべきことを詰め込む(部品を集める)
・覚えたことを有効活用する (部品を組み立てる)
高校・大学ともに難関校であればあるほど、さらには社会でエリートを目指すほど、2つ目の「組み立てる力」が必要とされるわけですが、違う見方をすると、「部品は持っていて当然」ということなのです。
例えば、「英語」の長文読解では、短めのものでも100~200語の文を読まなくてはいけません。
この数百の単語がどう絡み合っているかを、文法知識を活用しながら考えていくわけです。
その際、大半の単語の意味を知っておかないとスタートラインにすら立てないのです。
もちろん「知らない単語は文脈で想像する」わけですが、それは1つの長文中でせいぜい数個にしておかないと、時間も気力も無くなります。
というわけで、詰め込むべきものはさっさと詰め込んでください。
「覚え方」については、「頭に残りやすく、必要なときにスッと取り出せる」方法を模索してください。
例えば、
・書いて、声に出す
手と目と、口と耳を刺激するので記憶されやすいです。
・暗記作業を何度も繰り返す
人間は物事を忘れる動物です。一回で覚えられないのがふつうと思ってください。
暗記作業を繰り返すことで、それが重要情報であると脳に伝わり、短期記憶が長期記憶に変わります。(3回忘れて4回覚えた頃には脳に定着していると思います)
・連想しやすくする
因果関係を理解して覚えるとか、語呂合わせを使う、似た項目はまとめて覚える、等です。
・よく寝る
脳が記憶を定着させる活動は、就寝から約3時間経ってやっと始まります。「睡眠時間を削って暗記する」という勉強方法はありえません。
特に、英単語を一気に覚える場合は、
必ず「品詞」については理解してからにしてください。よくわからないまま覚え始めると「質の悪い暗記作業」になってします。