「問題を解けるようになりたい」と思ったときみなさんはどんな勉強をしますか?「とにかく問題集をたくさんやる」と思った人は勉強のやり方が間違っている可能性があります。
例えば関係代名詞の文法問題が苦手な場合、すぐに問題集に取り組んだとしましょう。でも関係代名詞が苦手な人はそもそも関係代名詞のルールを知らないので、たくさん間違えてしまいます。
そして、解答編を見て、大事そうに書かれている項目を丸暗記しようとしてしまいます。
すると、英語という科目が暗記科目に変わってしまします。
しかし、入試本番で今まで解いた問題と単語まで一語一句全く同じ問題が出ることはまずありません。内容は同じことを問われているのに、使われている単語などが変わったり、少しひねった問題に変わった瞬間に解けなくなる人がかなり多いのです。(そんな経験はないですか?)
このような勉強方法をしてしまう一番の原因は、おそらく学校の定期試験だと思います。特に授業で扱った問題がそのまま定期試験に出るようなスタイルの定期試験を日頃から受けている学校の人は、先ほど述べた勉強をしてしまっている気がします。同じ問題が出るから問題を暗記してしまおう、つまり「勉強は暗記すれば点が取れる」と思ってしまうのです。しかし大学入試は「理解をしている人が点を取れる」試験です。
では先ほど挙げた関係代名詞が苦手な人はどんな勉強をすればよいのか?
それはまず参考書を読んで関係代名詞のルールを理解しましょう。
例えば数学の公式を覚えずに数学の問題を解こうとはしないですよね?それは公式を知らなかったら問題を解けないからですが、ではそもそもなんで公式がそんなに大事なのか?それは公式がルール(=汎用性のある道具)だからです。公式というルールを知っていれば、問題の数字が変わっても問題が解けます。
これを英語に置き換えると「文法=公式」であり「数字=単語」になります。だから、文法というルールをまずは理解しなければならないのです。そして文法のルールは問題集には詳しく書いていません。文法の参考書に書いてあるからこそ、参考書を読まないとだめなんです!
漠然と英文を暗記している人は、1つ暗記したことで1つの問題(うまくいくと2~3問)しか解けませんが、文法というルールを1つ理解すればそれだけで100問以上の問題が解けるようになります。
「同じくらいの勉強量をこなしているのに、なぜか友だちの方が勉強できる」といった経験はありませんか?その疑問に対する1つの答えが、「ルールを適用した後の結果」を暗記しているのか、「ルールそのもの」を理解しているのかの違いなのです。
加えて、重要なこととして、参考書を読む時の注意点を述べておきます。
それは「理解できるまで何回も読み続けること」です。勉強ができるためには何回もやることが大事です。1回読んで理解できないから自分はだめだと思うのではなくて、1回読んでも分からなかったらもう1回読めばいいやという気持ちでとにかく理解できるまで何回も読みましょう。