【質問】化学(高校):原子説と気体反応の法則について

【質問】
ドルトンの原子説が否定される例として、以下のようなものがありましたが、なぜ矛盾しているのかわかりません。

水素2体積と酸素1体積が反応し、水蒸気2体積ができる(気体反応の法則)
気体が1原子からできているとすると、水蒸気に含まれる酸素原子が分割されているため、原子説と矛盾する。

そもそも上のことは、1体積あたりの原子の数が一定であるという前提があるように見えるのですが。
たとえば、酸素1体積には水素1体積に含まれる原子の2倍の数の原子が含まれていると考えると、原子を分割せずに説明ができてしまうのではないですか?
それとも、一定の体積には一定の原子数が含まれると既に分かっていたのですか?

 
【回答】
実際には、ゲーリュサックの気体反応の法則の後、ベルセリウスという人が、「同温、同圧、同体積の気体には同数の粒子が含まれる」ということを見出していました。「もし1体積当たりの’原子’数が2倍だった場合、同圧にはなっていない」ということは当時の時点で分かっていたようです。

また、アボガドロの分子説も、1811年の時点ではまだ「仮説」段階でした。他の研究者の中にも、ただの帳尻合わせでは?的な考えをしていた人もいて、しばらくはまともに検証されていませんでした。

 
 
※ ものすごくいい着眼点だと思います。ふつうなら素通りしがちなところに疑問を感じることはとても大事です。これからもこの意識を持って学習してください!
 

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