高校地理(気候):5つの気候区分

気候区分と概要

ケッペン(人名)の気候区分が有名。
植生(=植物が生えるか)に着目しており、基本的に気温降水量という観点で分類。

また、ケッペンは気候区分を表すための記号を用いている。

区分要は…主な分布
熱帯暑い所低緯度地域
乾燥帯雨が少ない(気温は関係ない)中緯度地域、内陸部
温帯暑くもなく寒くもない日本、ヨーロッパ
冷帯そこそこ寒いロシア、カナダ
寒帯極寒南極

 

(1) A, B, C, D, E の分類

① まずは「乾燥気候」か「湿潤気候」かを判別。気温に対して降水量が十分かどうかで判断。乾燥気候なら「B」に区分。
※ 実際には、年降水量と乾燥限界値(← 気温が考慮されている)を照らし合わせる

② その後、「湿潤気候」を気温によって分類

最寒月平均気温最暖月平均気温
A 熱帯18℃以上10℃以上
C 温帯-3℃以上 18℃未満
D 冷帯-3℃未満
E 寒帯10℃未満

 

(2) 気温と降水量とでさらに分類

A~Eの分類に対して、さらに細かく分類。その結果、例えば温暖湿潤気候であれば「Cfa」というような記号を割り当てる。
大文字・小文字の区別まで覚えてください!
※ 細かい定義は各気候区分のページで掲載します

1文字目:熱帯・乾燥帯・温帯・冷帯(亜寒帯)・冷帯の区分
2文字目:降水量(小文字)、または植生の状況など(大文字)

小文字

f湿潤。年中降雨
s夏(高温時)に少雨
w冬(低温時)に少雨

 
乾燥帯の「BW」「BS」、冷帯の「ET」「EF」は2文字とも大文字

3文字目:さらに小分類として、気温の区別を記載することもある(a, b, c, d)。
高校範囲としては、Cf を2つに分け、Cfa と Cfb にするところまでは行う。
 

一覧(暗記項目)

A 熱帯Af熱帯雨林気候
Am熱帯モンスーン気候
Awサバナ気候
B 乾燥帯BW砂漠気候
BSステップ気候
C 温帯Cfa温暖湿潤気候
Cfb西岸海洋性気候
Cs地中海性気候
Cw温暖冬季少雨気候
D 冷帯Df冷帯湿潤気候
Dw冷帯冬季少雨気候
E 寒帯ETツンドラ気候
EF氷雪気候
(その他)H高山気候

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