〔質問〕 ナポレオンは何をした人ですか? |
〔回答〕 ・フランス革命の終盤以降で活躍。統領政府を樹立後、皇帝にもなった ・ヨーロッパ大陸に「自由の風」(=王政打倒の気風)を送り込んだ という人です。 |
〔詳細〕
ナポレオン・ボナパルトはフランス革命を起こした人、と思われがちですが、実際にはちょっとだけ違います。登場してきたのは革命期の終盤頃です。
ナポレオン・ボナパルトはフランス革命を起こした人、と思われがちですが、実際にはちょっとだけ違います。登場してきたのは革命期の終盤頃です。
「フランス革命」(=王政の打倒)のスタートとされる「バスティーユ牢獄の襲撃」の頃、ナポレオンは革命運動に積極的ではありませんでした。その後、しばらくして軍の司令官として頭角を現し、1799年のブリュメール18日のクーデターを経て権力を握ることになります。
どこからどこまでをフランス革命とするのかには議論がありますし、王政打倒と言いながらナポレオン自身も皇帝に即位していますので、厳密な意味でナポレオンの存在を考えるのは難しかったりもするのですが、いずれにせよ旧体制(アンシャンレジーム)を打破した、という点では大きな功績があります。
また、ナポレオンはヨーロッパ全域の支配にも向かいます。結果的には反撃にあって失敗しますが、ヨーロッパの広い範囲に「(旧来の)王政を打倒しよう」という風潮をもたらしたとされています。それが自由主義・国民主義の時代で、具体的には各地で革命が起こったりしています。
各地ですんなり王政が廃止されたわけではないですが、
時代の大きな流れとして、中世的な体制からいよいよ近代国家の形成に向かっていった過程で、ナポレオンの存在はとても大きかったと言えます。
なお、ベートーヴェンの交響曲「英雄」はナポレオンを讃えて作曲されたものです。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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