【質問】国語:情報構造と接続語による文の流れの把握はどのようにセットにして考えればいいでしょうか?

〔質問〕

現代文では接続語による文の流れの把握も重要ですが、本を見てると「情報構造」で「旧情報→新構造」を意識しろとも書いてました。この情報構造と接続語による文の流れの把握はどのようにセットにして考えればいいでしょうか?
それぞれの考え方を別々に意識すればいいのかお互いをどのように関連づけて考えればよいかがよくわかりません。。

〔回答〕

下記を参考にしてみてください。

1. 接続語による文の流れの把握
接続語は、文と文、段落と段落の間の論理的な関係を示す言葉です。例えば、「しかし」「そのため」「一方で」などがあります。これらの接続語を理解することで、著者がどのような論理展開をしているのか、意見の対比や因果関係などを把握しやすくなります。

2. 情報構造と「旧情報→新構造」
情報構造は、文章内での情報の配置や組織化の仕方を指します。特に「旧情報→新構造」の概念は、読者が既に知っている情報(旧情報)から新しい情報(新構造)へと自然に導くための構造です。これにより、情報が整理され、理解しやすくなります。

3. 接続語と情報構造の関連付け
接続語は、情報構造を明確にするための手段として機能します。例えば、「まず〜次に〜」という接続語は、旧情報から新情報へと順序立てて情報を提示する際に使われます。また、「一方で」は対比を示し、既に提示した情報に対する新たな視点や反論を導入する際に有効です。

具体例として、
例文:「昨年の売上は前年比で10%増加しました。しかし、今年は市場の競争が激化し、成長が鈍化する可能性があります。」について、
接続語「しかし」 は、前の情報(昨年の売上増加)に対して対比となる新しい情報(今年の成長鈍化の可能性)を導入しています。
情報構造としては、まず既に知っている「昨年の売上増加」(旧情報)を提示し、それに続いて新たな「今年の課題」(新構造)を述べています。

4. 効果的な活用方法
① 接続語を意識的に確認する
文章を読む際に、接続語に注目してその役割を理解することで、情報の流れや論理関係を把握しやすくなります。

② 情報構造を整理する
文章全体の中で、どの部分が旧情報でどの部分が新情報かを意識しながら読むことで、内容の整理がしやすくなります。

③ セットで考える
接続語が示す論理関係と情報構造の流れを同時に捉えることで、文章全体の理解が深まります。例えば、接続語が「したがって」であれば、前の旧情報から論理的に導かれる新情報が続くことを予測できます。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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