【質問】国語:「言い換え」「主張と具体例」「具体と抽象」の違いについて

〔質問〕

現代文の参考書を見ていると「言い換え」「主張と具体例」「具体と抽象」と非常に同じように感じるワードがよくでてきます。個人的には全部いっしょのように感じるのですが参考書によっては「主張と具体例」「具体と抽象」は別項目で対策が書かれているものがあったりいまひとつ違いがわかりません。
受験においてはこれら「言い換え」「主張と具体例」「具体と抽象」はお互いにどのような関係で分類されており実際に問題を解くときはそれぞれどのように運用すればいいでしょうか?

〔回答〕

その参考書がどういう書き方をしているのかはわかりませんが、
「主張」の方は、一応その文面だけで言いたいことはわかるが、一方で「本当にそう?」といった疑問が生じうるようなものになっていると思われます。

例えば、「二酸化炭素が地球温暖化を促している」という主張は、これだけで言いたいこと自体はわかります。
ただ、これだけでは「本当にそう?」という疑問も生じ、例えば「二酸化炭素濃度と気温の関係」を挙げることで主張の正しさを述べていくことになります。
(「二酸化炭素が地球温暖化を促しているわけではない」という主張も十分に存在しうる)
 
 
一方、「抽象」については、どちらかというと、要約されすぎてていまいち意味がわからないもの、「は?」と思いそうなもの、になっていると思われます。
例えば、「人間は考える葦である」と言われたとき、(要約され過ぎてて)何を言っているのかわからないと思います。
それに対して、具体的な事例などが用意されれば、イメージがつきやすくなっていく、というものです。
 
 
「主張と具体例」「抽象と具体」については、それぞれ「主と従」の関係と見ることもできます。
読解においては「主」である「主張」「抽象」の部分の意味がわかればよく、そのために「具体(例)」の部分を利用する、というような進め方で結構です。
 
 
なお、「言い換え」は同じ内容を別の表現で置き換えただけのものですので、「主と従」の関係ではなく、同じレベルの関係になっています。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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