英語:関係代名詞と関係副詞の違い:不完全文が続くか、完全文が続くか

関係代名詞と関係副詞の文法問題を解く際は必ず後ろの部分に注目しましょう。「先行詞が時を表すものだから when 」のような誤解をしている人も多いと思いますので、視点を変えてください。
 
<関係代名詞と関係副詞の違い>(関係詞節)
関係代名詞 + 不完全文
関係副詞 + 完全文

※ 従属節だけを見た時に、一語で「名詞」の役割をしている関係詞が「関係代名詞」、一語で「副詞」の役割をしているのが「関係副詞」。なので、上のような関係が成立しています。
(名詞が文から抜けると不完全文、副詞は抜けても完全文のまま)

 
<例1>
(1) This is the reason (      ) prevents him from becoming a member of the
team
.
(2) The reason(      ) he was fired is that he was lazy.

(1) は空欄の後に「主語がない不完全文」が続いているため、関係代名詞の which が正解。
(2) は空欄の後に「完全文」が続いているため、関係副詞の why が正解。

この問題のように、先行詞が同じ the reason であっても、使う関係詞が異なる場合があります。先行詞だけで関係詞を判断するのはやめましょう。

 
<例2>
(3) The office (      ) he works is near the station.
(4) The office (      ) he visited is near the station.

(3) は空欄の後に「完全文」が続いているため、関係副詞の where が正解。
(4) は空欄の後に「visited の目的語がない不完全文」が続いているため、関係代名詞の which が正解。

<例2>の問題で重要なことは、(3) も (4) も空欄の後ろに< S V >が続いているのに、(3) は完全文、(4) は不完全文と判断しなければならないことです。つまり「自動詞と他動詞」の判断が必要になります。

関係詞が苦手な人の傾向として「自動詞と他動詞を理解していない」ことも挙げられます。どの関係詞を選んだらいいかわからない人は「自動詞と他動詞」についても勉強してみてください。

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています