〔質問〕 [H⁺]と[OH⁻]に反比例の関係があるのは何故か分かりません。 |
〔回答〕 まず、水の電離に関しては、 ① H2O → H++OH- だけでなく、 ② H2O ← H++OH- という逆方向の反応も同時並行で起こります(水分子に戻る)。 これを踏まえた上で、 〔水溶液A〕 〔水溶液B〕 という状態だったとすると、 〔水溶液A〕 〔水溶液B〕 みたいなことが起こります。 これは「個数(正確には濃度)の積が同じ」(この事例なら 10000)という状況なのですが、積が同じであれば「Bは、Aと比較して H+ は半分だが、OH- は2倍」みたいな話になるため、実は「H+ と OH- の出会いやすさが同等」ということを意味しています。 要は、そうなるまで B の方で ② の反応が積極的に起こる、ということです。 |
なお、① の反応も同時並行的に起こっています。
H+ と OH- の総数が少なすぎるときは、① の反応によって追加されていき、最終的には「(濃度の積が)10-14」の所で釣り合います。
また、上記では個数の積が10000個になるように数値を設定しましたが、実際には ① とのバランスで値が決まります。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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