【質問】生物(高校):DNAの複製に関して、「相補的だと2組作られる」という部分の意味が分からないです

〔質問〕
「DNAの複製は、2本鎖DNAがほどけて2組の1本鎖DNAとなり、その両方が鋳型になって最終的に2組の2本鎖DNAが作られる」とあるが、
DNAの複製において、もとのDNAと同じ塩基配列のDNAが2組作られるのは塩基間のどのような性質にもとづいているから、簡潔に説明せよ。

という問題で、答えが
DNAの塩基のAとT、CとGはそれぞれ相補的に結合するという性質にもとづいている。
というものなのですが、相補的だと2組作られる意味が分からないです。
普通にDNA複製の時、型をとるために2つにわかれたってわけじゃないのでしょうか?

〔回答〕
例えば、元々「ATTGC」に対して「TAACG」がセットとなって2本鎖ができているときに、

それぞれが、まず、
(1) ATTGC だけ
(2) TAACG だけ
という形に分かれ、

その後、分離した「それぞれ」が鋳型となることで、
(1) に対して TAACG が、
(2) に対して ATTGC が来て、
結果的に、冒頭の「ATTGC & TAACG」が2組できる、という意味合いになります。
 
 
これは相補的だからこそ起こることで、
逆にもしそうでなければ、「ATTGC」と「TAACG」に分かれた後、それぞれが好き勝手なものとペアを作ることになってしまい、
結果的に「ATTGC & TAACG」が2組という状態にはならなくなる、という話です!

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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