生物基礎:ホルモンのコントロール

<ポイント>
・「ホルモンの分泌量を適量に調節する仕組み」をフィードバックという
・視床下部には神経分泌細胞がある
・神経分泌細胞で「放出ホルモン」「抑制ホルモン」がつくられ、脳下垂体前葉に運ばれる
(1)フィードバック
からだの各器官や組織は、ホルモンによってそのはたらきを調節されています。
分泌されるホルモンの量が多くても、少なくても「からだの恒常性」は維持できません。

そのため、「ホルモンの分泌量を適量に調節する仕組み」があり、これをフィードバックといいます。
(「結果が原因にさかのぼって作用する」メカニズム)

(2)間脳の視床下部
ヒトの脳は「大脳・間脳・中脳・小脳・延髄」に分かれています。

このうちの「間脳」(大脳の奥にある)の一部分を「視床」といい、その下部分を視床下部といいます。
この視床下部は「恒常性の維持の中枢」となっています。

(3)神経分泌細胞
視床下部には、「ホルモンを分泌する」神経分泌細胞があります。
神経分泌細胞で、「放出ホルモン」と「抑制ホルモン」がつくられています。

放出ホルモンは「脳下垂体前葉からのホルモンの分泌を促進」し、抑制ホルモンは「脳下垂体前葉からのホルモンの分泌を抑制」します。

つまり、「放出ホルモン」と「抑制ホルモン」は、脳下垂体前葉にある「別の部分でつくられたホルモン」の分泌量を調節するはたらきがあるということです。
(「ホルモンで、別のホルモンの分泌量を調節している」ということ)

<補足>
ホルモンの影響により、「生産しすぎた産物」が「その合成段階にはたらきかけて、合成を抑制する」ようなフィードバックを「負のフィードバック」といいます。
「負のフィードバック」がうまくはたらくことによって、恒常性が保たれているのです。
<まとめ>
・「ホルモンの分泌量を適量に調節する仕組み」をフィードバックという
・視床下部には神経分泌細胞がある
・神経分泌細胞で「放出ホルモン」「抑制ホルモン」がつくられ、脳下垂体前葉に運ばれる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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