生物基礎:尿のでき方

<ポイント>
・腎臓へ送られる血液の約10%が「糸球体からボーマンのうへ ろ過されて原尿に」なる
・原尿が細尿管を流れる間に、「すべてのグルコース・ほとんどの水と無機塩類」が再吸収される
・これを繰り返すことで「原尿が濃縮されて」尿ができる
(1)尿ができるまでの過程
腎臓に流れてくる血液から、尿ができるまでの過程を確認しておきます。

① ろ過
腎臓へと送り込まれる血液中の(血球やタンパク質を除く)液体成分のうち約10%が、「糸球体からボーマンのう」へとろ過される
(腎臓へと流れてくる血液の量は、1日に約1500L)

② 原尿ができる
ボーマンのうへとろ過されたものが原尿となる

③ 再吸収
できた原尿が細尿管を流れる間に、毛細血管へ「すべてのグルコース」「大部分の水と無機塩類」などが(からだの内部へ)再吸収される

④ 濃縮
原尿のうち「再吸収されなかった部分」が溜まっていくことで濃縮される
→これが(体外へ排出される)尿となる

(2)尿
上記のようにして、尿ができて、その量は1日に約1.5Lにもなります。(原尿の約1%ほど)
この中には、水・尿素・無機塩類の一部が含まれています。

できた尿は、「集合管→腎う→輸尿管→ぼうこう→尿道」を通って体外へ排出されます。

<補足>
塩類や水の再吸収は、鉱質コルチロイドやバソプレシンなどの「ホルモン」によって調節されていて、体液の浸透圧の維持にはたらきます。
<まとめ>
・腎臓へ送られる血液の約10%が「糸球体からボーマンのうへ ろ過されて原尿に」なる
・原尿が細尿管を流れる間に、「すべてのグルコース・ほとんどの水と無機塩類」が再吸収される
・これを繰り返すことで「原尿が濃縮されて」尿ができる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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