生物基礎:肝臓のはたらき

<ポイント>
栄養分を蓄えることができ、必要に応じて血液中に栄養分を送り出すはたらきがある
胆汁をつくって、消化を助けるはたらきがある
アンモニアを尿素に変えるはたらきがある(オルニチン回路)
肝臓はヒトの内臓の中で、最も大きな器官です。
肝臓の内部には、毛細血管がはり巡らされていて、さまざまなはたらきをします。

(1)栄養分を蓄えるはたらき
小腸で吸収されたブドウ糖をグリコーゲンに変え、蓄えることができます。
からだの中で必要になったときにはブドウ糖に変え、血液中に返すのです。

(2)胆汁をつくるはたらき
消化液である胆汁をつくるはたらきがあります。
胆汁には「脂肪の消化を助けるはたらき」がありますが、消化酵素は含まれていません

(3)アンモニアを尿素に変えるはたらき
タンパク質をエネルギー源として使うと、アンモニアができてしまいます。
アンモニアはヒトにとっては有害な物質なので、肝臓のオルニチン回路で「害の少ない尿素」につくり変えられます。
そして、腎臓を通して、体外に排出します。

<補足>
肝臓には、「アンモニアを尿素にかえる」以外にも、ヒトにとって有害なものを化学変化させる力があります。
それは「アルコールの分解」です。
アルコールには、エタノールが含まれており、ヒトにとっては有害な物質なので無害なものに化学変化させます。

お酒を飲むと、「肝臓ががんばってアルコールを分解してくれる」ということです。

<まとめ>
栄養分を蓄えることができ、必要に応じて血液中に栄養分を送り出すはたらきがある
胆汁をつくって、消化を助けるはたらきがある
アンモニアを尿素に変えるはたらきがある(オルニチン回路)

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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